第60章 嫉妬と初恋(*)
太郎「すみませ…っ…ん…!無理をさせてしまって…っ」
主「ひっ…ンッ!…ぅあっ!?は…げし…っ!」
急に激しくなる腰の動きに、一気に意識を持っていかれそうな程の快感が襲う。
まるで脳まで引っ張り出されそうな、そんな感覚。
主「も…ァッ…だめぇ!…ぃ…ぁっ…イッちゃ…アアアアッ!!!」
太郎「共…に……くっ…ぅ!!」
ずるっと勢い良く引き抜かれ、白濁を腹へと吐き出される。
その熱い物を感じた瞬間、私は気絶するかの様に眠りについた。
~ * 事後 太郎太刀目線 * ~
私の布団、これは…洗濯ですね。
次郎太刀の布団を、一旦借りておきましょうか。
主様の身体を清め服を着せると、敷いた次郎太刀の布団に寝かせる。
乱さんが読んでいた眠り姫の様ですね、本当に愛らしい…。
自らも身体を清め服を着直すと、隣に寝転ぶ。
太郎「すみません、こんなに疲れてしまうまで…」
顔に掛かった髪を指で掬い上げ、そっと髪に口付ける。
主「んぅ…んん…」
擽ったかったのでしょうか?僅かに身動ぐ主様が、どんなものよりも愛おしく映る。
このまま永久に腕に抱いていられるなら、どれ程幸せでしょう。
でもそれはしてはならない事、この方は私共皆の…主。
太郎「ですが…今だけならばお許し下さいますか?此処に居る間は、私だけの主様だと想う事を…」
この両腕(かいな)に抱いた温かな存在を感じつつ、自らも眠りについた。