第58章 内番
朝食後、私は今日の内番担当を発表した。
主「えーっと、今日の炊事当番は物吉と亀甲」
物吉「兄弟で同じお仕事が出来て嬉しいです!あ…お帰りなさい、亀甲さん」
亀甲「ただいま。ふふ、僕の手でご主人様の舌を唸らせないといけない。このプレッシャー…高まってしまうよ!」
うん…帰ってきて早々絶好調だね、亀甲。
そして物吉の可愛さといったら…もう、ぎゅーってしたい!!
主「掃除当番は鶴ちゃんと山伏」
鶴丸「おう、任せてくれ!必ず君を驚かせてやるさ」
山伏「日々の生活もこれ即ち鍛練なり!拙僧、主殿の為尽力致そうぞ!」
主「はい、鶴ちゃんは穴掘ったり罠仕掛けたりしたら怒るぞー。山伏、いつもありがとう!頑張ってね」
山伏「カカカッ、任されよ」
鶴丸「……何でバレた?」
日頃の行いの所為だ、気付け。
豪快に笑い腰に拳を添えて胸を張る、山伏。
私の一言に顔を背けて小さく呟いた鶴丸に、私は心の中でツッコミを入れておいた。
主「洗濯当番は乱ちゃんと陸奥守!」
陸奥守「お、わしは洗濯当番か。この前みたいに、歌仙の御目玉を貰わん様にせにゃならんちや」
乱「ふふ、僕に任せて!陸奥守さんよりも綺麗にしてみせるよっ」
乱の笑顔を見て、私は心底ホッとしていた。
っていうか陸奥守…歌仙に御目玉食らう程、一体何したっていうんだ!?