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私の本丸

第49章 問題発生!




乱「僕が行く。嫌な予感がするの、僕が役に立つのなら…僕、主さんを守りたい!」


不意に声を上げた乱、彼の真っ直ぐな瞳と…目が合った。
嫌な予感と言った乱の言葉が嫌に引っ掛かる、けれど私は頷いた。


主「乱ちゃんが来てくれるなら心強いよ、お言葉に…甘えさせて貰おうかな?」


護衛をしてくれる面子は三日月、小狐丸、乱の三人となった。
そして、残った皆に本丸を託して私達は政府へと向かった。

道中、私の両側を挟む様に三日月と乱が歩き、小狐丸が私の後ろを歩く。
此処まで護衛を厳重にしなければいけない問題って、一体何なんだろう?
一体、何が起きているというのだろう…?


三日月「不安か?」

主「ちょっと…ね」

三日月「問題無い、お主の事は俺達が守る」

主「…三日月達が傷付く方がヤダ」


あの三日月が目を細め、辺りを警戒しながら歩く。
まるで、何故こうなっているのかを知っているかの様だった。


三日月「はっはっは、傷付けば主が口吸いで癒してくれるのだろう?ならば、傷を負うのも悪くはない」

主「ばか。冗談でも言わないでよ、怪我したら痛いじゃん…」


乱「やっぱり僕の主さんは優しいなぁ…僕も怪我したくなっちゃう、なんて」


ふふっと軽く笑ってくれる乱の目もまた、笑ってはおらず辺りを警戒していた。


小狐丸「ぬし様からの口吸いですか、この小狐にもして頂きたいものですねぇ」


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