第48章 幸運の三条
物吉「あ、そうでした…主様が休んでいらっしゃった間に、僕が鍛刀をさせて頂きました」
主「うぇ、そうなの!?凄いねぇ、どんな子が来るんだろうなぁ…」
物吉「もうそろそろ時間です、是非…主様が迎えに行って差し上げて下さい」
凄いなぁ…まさか鍛刀の待ち時間、ずっと待っていたんだろうか?まさか…ね?
彼の言葉と漸く見せてくれた笑顔に、私も自然と笑みが零れる。
主「よぉぉし、じゃあ物吉の好意に甘えて迎えに行ってくるね!」
物吉「是非…どうか、主様に幸運が訪れます様に…」
そう言って、温かい笑顔で見送ってくれた。
鍛刀部屋に着くと、あと一分と時間が迫っていた。
わぁぁ…どんな子が来るんだろう?
ふと、温かい光が鍛刀部屋に溢れた。
?「…っと、はじめまして!ぼくは今剣、よしつねこうのまもりがたなだったのですよ!どうだ、すごいでしょう!」
主「か…可愛過ぎるぅぅぅぅ…!!!」
目の前に現れたのは、蛍丸の髪をより薄めた様な長い銀髪をサイドで結って垂らした幼い男の子。
まるで、アニメやイラストで見る牛若丸の様な愛らしくも気品を感じさせる容貌。
あまりの可愛さに、抱き付いてしまった。
今剣「ふふ、あなたがぼくのあるじさまなのですか?よろしくおねがいしますね!えへへ、もっとぎゅっしてくださいっ」