第48章 幸運の三条
皆が出て行った後、私は報告書作りなどの仕事を再開していた。
体調が万全じゃない事もあってか、仕事は昼過ぎまで掛かってしまった。
昨日だけでなく今日の分の仕事も終え、政府へと送信して一段落した。
お昼に燭台切が作って来てくれたすいとん、美味しかったなぁ。…そんな事を考えながら、寝転んでのんびりしていた。
すると…。
包丁「主ーー…っ」
乱「どーんっ。ふふ、主さんを潰しちゃうぞぉ?」
主「っ!?」
突然部屋に入って来たのは、とても可愛い来客だった。
寝転んでいた私に抱き付き、クスクスと楽しそうに笑う二人。
可愛過ぎる…もう、二人とも天使かよ。
この本丸はあれですか?天国、楽園、パラダイス?
主「ふふ、どうしたの?二人共」
包丁「主がまた熱出しちゃったら嫌だからさ。だから、俺が主をあっためてやるんだーっ」
乱「燭台切さんから熱が下がったって聞いたよ?でも、主さんが無理をしない様に見・張・り…なんて」
更にぎゅっと抱き締めて来る包丁の可愛さに、胸がぎゅっと締め付けられる程にキュンとする。
おどけた様に自らの唇に人差し指を添えてウィンクして見せる乱の可愛さに、ドキュンと心臓を射抜かれた様な衝撃を受けた。
何だこの子達は…私をキュン死にさせに来たのか?またもや可愛い死神さんですか!?