第47章 噂の兄弟
愛染「ふは、あれくらい大声出せるならもう安心だな!主さんが元気になって良かったぜ」
山姥切「アンタに倒れられると…困る」
鶯丸「もう起きて大丈夫なのか?乱からまだ少し熱があると聞いた…安静にしていた方が良いのではないか?」
四人の優しくも温かい言葉に癒されるも、最後の一人に向き直る。
主「あと長谷部」
長谷部「は、はい!」
名前のいやに落ち着いた声音に、緊張気味に返事をする長谷部。
すると、名前は笑みを浮かべた。
主「心配してくれてありがとう」
長谷部「……はい?」
叱られるとばかり思っていた長谷部は、素っ頓狂な声を漏らして首を傾ける。
しかし次の瞬間、真剣な顔をして人差し指を立てる名前。
主「でも、家族に成敗だなんて言っちゃ駄目。良い?」
長谷部「…はい!」
皆それぞれ個性的だけど良い子達だ、と改めて思うのだった。