第47章 噂の兄弟
明石「あはは、すんません…」
小狐丸「…っ…申し訳ありません、ぬし様!どうか…どうかこの小狐を、嫌わないで下さい…っ」
主「もー…そんな素直だと怒れないじゃない…」
名前の言葉に苦笑いを浮かべながら謝罪する明石と、彼女に嫌われてしまう事に恐怖を覚え眉を下げる小狐丸。
しかし相変わらずニコニコとした笑みを浮かべ、自分は関係無いとでもいうように見詰めている三日月に目を向ける。
主「で、三日月は?」
負けじと名前もニッコリと笑みを浮かべて問い掛ける。
すると三日月は目を細め、瞳の中に浮かぶ三日月がまるで絡め取る様に名前を捉える。
三日月「好いた女を脱がせたいと考えて、何が悪い?」
漸く口を開いた三日月が放った言葉は、何の躊躇いも無い真っ直ぐ過ぎる言葉だった。
主「な…っ、ひ…開き直るなぁぁぁぁっ!」
三日月「はっはっは、だが…残念ながら本心だ」
主「余計悪いわ!!うぅ…勝てないぃぃ、このスケベじじい!」
顔を真っ赤にさせ、舌を出す名前。
三日月には勝てぬと判断し、他の面々へと視線を移す。
主「鶯丸と山姥切君、それにほたるんと国俊。四人は心配してくれたんだよね、心配掛けてごめんなさい…それから、ありがとうっ」
蛍丸「俺が主の事を心配するのは当然だよ」