第47章 噂の兄弟
スパンッと襖が開かれ、主である名前が姿を現した。
主「うるさぁぁぁぁぁぁぁぁっっっい!!!!」
左文字兄弟以外は、思い切りビクッと肩を跳ねさせたのだった。
そして集まっていた皆を審神者部屋に入れて、主である名前からのお説教が始まった。
主「分かりますか?私、熱出てたの。江雪は今日近侍だし、小夜ちゃんも宗三も私を心配してくれてたの」
皆、正座をして俯いていた…三日月を除いては。
主「まずは、和泉守!声うるさい!」
和泉守「す、すまねぇ…」
主「それに堀川、変な事を言って焚き付けない!」
堀川「…ごめんなさい」
主「陸奥守も羨ましいって言うなら、お仕事手伝ってみるぅぅ?今日なんて昨日のもあるから、書類バカ程あるんだけど~?」
陸奥守「ひぇぇ、そりゃあ勘弁じゃあ!」
腰に手を添えて、噂話の発端となった三人を叱りつける。
ばつが悪そうに目を逸らす和泉守にシュンとして俯く堀川、名前が脅す様に言えば大袈裟に怯えて見せる陸奥守。
そして、次は話の中で最も質の悪かった4人へ向き直る。
主「それから鶴ちゃん!皆で覗けばってどういう意味かな?君はお馬鹿さんなのかい?もう…君は当分近侍にはしません!」
鶴丸「なっ!?それは無いだろう!?」
主「三日月、小狐丸、明石。君達は論外ね?何処の世界を探して、熱出して寝込んでた人を脱ぐ脱がすの話になるの!」