第47章 噂の兄弟
乱「お熱は…うん、少しあるね」
主「くっ付くの…嫌じゃ無いの?」
乱「僕の主さんはね、世界一大好きな人だもん」
真っ直ぐに愛くるしい目を向けて来る。
その目はまるで、あの男審神者を無かったものにしようとしているかの様だった。
でも、あの審神者が政府に連れて行かれる際に振り向いて私を睨み付けてきた…あの目が頭から離れない。
その感情は怒り、その目に感じた感情は恐怖だった。
乱「僕は主さんがだーい好き!主さんは、僕の事好きぃ?」
自らの唇に人差し指を添え、目を逸らしては再び此方を見て上目遣いで見詰めて来る。
可愛過ぎかよ!?
この子が男の子もとい、男の娘とは……刀剣男士侮れん。
主「私も、大好きだよ!」
乱「やったぁぁっ!」
再びぎゅっと抱き締めると、抱き締め返してくれた。
もう気にしない…私が考え過ぎると、この子がいつまで経っても忘れられない。
私はそれから乱と別れ、審神者部屋へと戻った。
そういえば昨日、報告書の提出を出来ていなかった!
審神者部屋に戻ってから、私はパソコンと向き合っていた。