第47章 噂の兄弟
主「な、何言って…」
江雪「叶うならば次は…」
主様がお元気な時に…。
そう囁いて私の頬にそっと口付けると、江雪は審神者部屋から出て行ってしまった。
主「~~~~~~っ!?」
一体全体、どういう意味だぁぁぁぁぁぁぁ!?
顔全体に熱が集中し、熱い頬を両手で包み言葉の意味を考えた。
答えなんて出せる筈も無いのに…。
暫くして熱を測ってみた。
うん、微熱程度!
よーし、気持ち悪いしお風呂入っちゃおう!
私は着替え等を持ち、風呂場へと向かった。
風呂に入り、熱が上がらない様に手早く頭と身体を洗って風呂から出る。
手早く着替えを済ませ脱衣所から出れば、乱と鉢合わせした。
乱「あ!主さんだ、おはよう!お熱が出たって聞いたけど…もう大丈夫?」
主「うは、乱ちゃん今日も可愛い!うん、大丈夫だよ~~~っ」
その可愛さに、堪らずぎゅっと抱き締める。
乱「…………」
不意に無言になる乱。
あ…そういえば、あの審神者に触られてたんだよね…。
私は乱のトラウマに触れてしまったのではないか、と少し身体を離して乱の顔を覗き込んだ。
乱「…えいっ!」
主「ふぉ!?」
気付けば、乱は私の額に自らの額を重ねていた。