第44章 感謝贈呈
主「恥ずかし……私は子供か!?はあ…ごめんね、山伏」
山伏「カカカッ!気に病む事あらず、斯様に美しき女人をこの腕(かいな)に抱けた事、拙僧とて嬉しかった故」
さらり、と言われた言葉に頬が熱くなる。
何なんだ!無自覚イケメンかよ!?
すると、少し離れた所から声が聞こえて来た。
?「兼さんに会えるなんて、此処に贈呈して貰えて良かったよ!」
和泉守「おう、俺もお前とまた一緒に戦えるかと思うと血が滾るぜ!」
和泉守と話している、少し高めの僅かに掠れた愛らしい声が聞こえた。
誰だろ?
山伏「ふむ兄弟、すまぬが此方に来てはくれぬか?主殿が起きられた故、挨拶を済まされよ」
?「あ、はーい!じゃあ兼さん、行って来るよ」
そう言って言葉が途切れ、足音が近付いて来る。
現れたのは、黒髪に山姥切の瞳に似た翡翠色の大きな丸い目が特徴的な、可愛らしい顔立ちの男の子。
え、山伏と……兄弟?
?「初めまして主さん、僕は堀川国広。此処に元から居る山姥切国広と、こっちの山伏国広とは兄弟刀なんだ」
主「山姥切君とも!?ほぇー…でも、三人とも優しそうな所はそっくりだね!」
堀川「あはは、主さんも優しそうな人で安心したよ」
可愛いなぁ…。
っていうか、もう一人ってどんな子なんだろう?