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私の本丸

第34章 戸惑う恋心




良かった、ちゃんと仲直り出来た!
気持ちの整理が出来た所為かとても足取りが軽く、私は鼻歌交じりに歩いていた。
前を見ていなかった事もあり、曲がり角で誰かとぶつかってしまった。


主「っ!?」


私との対格差があまり無い事もあってか、そのまま私が押し倒す様に倒れ込んでしまう。
その時、転んだ拍子に唇が合わさってしまった。


?「っ……~~~~~っっっ!?」

主「んっ!?ご、ごめんなさい!…って、え…誰?」


汚れて所々ボロボロに破れた白い布を被っている、金髪が眩しい美男子。
間近で見ると、より一層その美しさが分かる。
しかし見た事も無い男の子、私は目を丸くして固まってしまった。


?「あ、アンタが審神者ってやつか……?」


顔を真っ赤にし、自らの唇に触れる彼。
そんな彼の翡翠の様な透き通る綺麗な色の瞳が、此方を向く。
同じく頬に熱が集まり、自分の頬が赤い事が理解出来る。
戸惑いがあるも、問い掛けられた問いに一つ頷いて答えた。


主「うん。私はこの本丸で審神者をやらせて貰ってる、苗字 名前です。君の名前を教えて貰っても良いかな?」

?「俺は…山姥切国広、刀剣男士だ。写しの俺に真名を教えるなんて…アンタ、変わってるな」

主「写し?よく分からないけど…それより何処も怪我して無い?何処か痛い所とか無い?」


私は心配のあまり顔を寄せ、山姥切の顔を覗き込んだ。
途端、山姥切に焦りが見え始める。


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