第32章 お薬を作りましょう(*)
薬研「油断してると襲う、と…前に助言した筈だぜ?」
主「…っ!」
その低く色気を帯びた声に、耳に掛かる熱く微かな吐息に…身体が反応してしまう。
ブラック本丸で見た武装した彼では無い、眼鏡を掛け白衣を着た薬研の姿。
半ズボンを履いた、自分より10cm程も小さい彼に翻弄される。
その感覚が、心地良いと思ってしまう自分が居た…。
薬研「…良いか?」
そう言って見詰めてきた薬研の目は、不安に染まっていた。
狡いよ…選択は私にさせるなんて…だけどこの瞳からは逃れられなくて…。
でも…薬研にだけ主導権を握られているのは、癪だ。
私は薬研の頬を撫で、笑った。
主「ん…薬研、キス…して?」
薬研「…っ、大将の願いじゃ…断れねぇな」
そんな裏腹な言葉を呟きながらクスッと笑う薬研の顔が近付いてきて、唇が重なった。
少し触れる事に躊躇う様な、そんな不器用で優しい口付け。
口ではあんな風に言ったりするが、薬研は優しい。
主「薬研…好きだよ?」
薬研「な…。男より先に言うものじゃないぜ?俺はアンタが、何にも替えられない位大切だ…初めてこんなに好きになったんだ…!」
言うと私の胸を覆っていた下着をずらす。
右側の膨らみ突起を口に含み、左側の突起を指で優しく…でも私の感度を上げさせるかの様に確実に刺激する。
主「…んぁ…っ…ゃ…んんっ…」
薬研「大将の声は、色っぽいな。誰にも聞かせたくねぇ…何て独占欲が湧く位にな?」