第1章 特別授業
教頭の話に、クラトスは黙り込んだ
「んじゃ、その怪しい噂や現象から調べていけばいいんだな?」
「ええ。
寮に行けば私と連絡取れるようにしてあるわ。
とりあえず、この用紙を持って、明日高級寮に向かってね」
教頭は一枚の黄金でできた用紙を俺に渡した
「・・無理はしないでね。」
「ああ、俺、平和主義だから変なことはしねぇよ。」
俺は教頭から黄金の用紙を受け取り、クラトスと共に教頭室を出ようとした
「おい、クラトス行くぞ」
「・・・・・」
「クラトス?」
「・・あ・・ああ。」
「?」
俺は今、クラトスを疑心した
もともとこういう奴かもしれないが
今、確かに瞳を赤く光らせ、手が震えていた
そして、意識がどこかおぼろげのような・・そんな状態だった。