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黒バスキャラに○○してみた。

第33章 黒バスキャラと体育倉庫に閉じ込められてみた。




ー赤司ー

『どうしよう、赤司君…。』

倉庫に閉じ込められた今、頼れるのは赤司君だけだ。

「…これは困ったね。」

それにしてもこの倉庫すっごい寒い。

暖房なんて付いてるわけないし、…どうしよう。

『っくしゅ!』

思わず出たくしゃみに反応した赤司君がジャージを掛けてくれる。

「ここは冷えるからね。」

『でも、これじゃ赤司君が…。』

「俺は男だからね。これくらい平気だよ。」

『でも…。』

「大丈夫。…好きな女くらい守らせてくれ。」

ー誰よりも貴方が大切だから。



ー緑間ー

『寒いねー、緑間くん。』

「あぁ。」

……会話が続かない。

倉庫に閉じ込められてからどれくらいの時間が経ったんだろう。

暗く寒い密室の中にいるのもそろそろ限界だ。

『ハァー…。』

冷たくなった指先に息を吹きかける。

すると、カイロを持った緑間くんに手を握られる。

『…へっ?』

「よかったら使え。」

『でも、いいの?』

「構わん。…そ、そのお前に風邪を引かれる方が困るのだよ。」

ー指先から伝わる体温に安心したの。



ー紫原ー

『誰も来ないね…。』

「うん、そうだねー。」

埃っぽい体育倉庫に敦と二人で閉じ込められているこの状況。

敦が居てくれたのがせめてもの救いだけど、二人でも不安なのは依然変わりない。

『どうしよ…。』

思わず涙で視界が歪む。

「一花ちん、泣かないで?」

その瞬間後ろからぎゅっと抱き締められる。

『敦…?』

「俺がついてるから、だから泣かないで。」

敦の大きな体で包み込まれて、敦の体温や鼓動を感じる。

「一花ちんが泣いてると俺も悲しい。」

低い声でそう囁かれくすぐったいような、温かい気持ちになる。

そのまま指を絡められ、首筋にキスされる。

「一花ちん、大好き。」

ーそのまま閉じ込めていて。



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