【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
「あ、頭が追い付かねぇ…。デート?そんなことでいいのか?むしろオレが…」
「あっ、あの、やっぱり嫌…ですか?」
「まさか。そんなんじゃあない」
私が不安げに尋ねると、ブチャラティさんは私の方を向いて笑ってくれた。
「ちょっと意外で驚いただけだ。喜んで君とデートに行くさ」
良かった…。
嫌な顔でもされたら今月寝込むところだったわ。
「そうだ。さっき話をしていた花火を見に行こう。次の日曜日だ。まだジョルノには話してないんだろ?」
「話してないです。でも…い、いいんですか?」
「ふふ、やっぱり弟の方が良かったか?」
ブチャラティさんはわざとらしく顔を近付ける。
私が首を横に振るのをわかってる顔をして、私に答えをせがむ。
…それでも、私は首を横に振った。
だって、それが私の気持ちだから。
「じゃあ今度の日曜日、迎えに行く」
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