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嫉妬は最大の愛情表現

第2章 2


大きく開かれたところに川島がまた口づける。

「や!……いゃ……!あッ……ぁあん」

川島の興奮した息遣いと濡れた下着を吸う音、泣いているようなお嬢様の喘ぎ声が重なって、奇妙なハーモニーを奏でていた。

お嬢様は恥ずかしさと強烈な眩暈に今にも倒れそうだった。川島の髪を掴みドアを背にしていなければ、とても立っていられない。

「こんな可愛いスカート……オレが知らない間に……いつ買ったんです?今日のための服でしょう、これ」

下から、舐めながら喋っている川島のこもった声が聞こえた。喋るたびに身体の真ん中に熱い息がかかる。

「やめて……川島……喋んないで……」

「なに着て行こうかって……ッ……ずっと、はしゃいでましたもんね……お嬢様」

少し棘のある声で川島がいう。
それに反して舌の動きはどこまでも甘かった。

息を切らしながら内腿や脚の付け根まで丁寧に舐めていく。

「は……凄い。下着の上からでもグショグショだ……」

また息だけで笑う。

川島の唾液とお嬢様自身の液で滅茶苦茶に濡れ、透けた下着を目前にしながら嬉しそうにいった。

お嬢様が息をするのもやっとの状態でいると、川島はようやく唇を離した。

自分のせいで川島はおかしくなってしまったのだろうか。

お嬢様は川島の真意がわからず、まだ困惑していた。

そんなお嬢様に構わず、川島はその華奢な身体を軽々抱きあげるとベッドに寝かせた。

なにかに怒っているようなのに、寝かせるときの仕草は限りなくやさしいものだった。

お嬢様はそれを肌で感じていて、だから川島の行為に恐怖はあれど快感も同時に覚えていた。

「川島……」

濡れた下着の不快感だけが残り、あとはどうしていいかわからず、まな板の鯉のようになっていた。
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