第1章 鬼という存在
大広間には新選組局長近藤勇、副長土方歳三、総長山南敬助、一番組組長沖田総司、二番組組長永倉新八、三番組組長斎藤一、八番組組長藤堂平助、十番組組長原田左之助がいた。
千姫のことを私はお千ちゃんと呼んでいた。
千姫「あのこちらに渡して下さい」
みんなは一斉に鳩が豆鉄砲喰らった顔をして眉間にシワを寄せて、最初に口を開いたのは土方さんだった。
土方「千鶴に会わせればいきなり渡せだ? どうゆう理由だ?」
お千ちゃんは溜息をついて言った
千姫「順を追って説明しましょう我々人ではありません鬼なのです、そしてそこにいる千鶴ちゃんもです、ううんこれは間違いないの千鶴ちゃんには特別強い力を感じるの」
私は一昨日羅刹に屯所で切られた腕を見せた。
お千ちゃんはさらに言葉を続けた。
千姫「鬼の大きな家東北では雪村家、西国でもっとも大きな家が風間家頭領は風間千景です雪村家は滅んだと聞いています、その子はその生き残りではないかとそう考えています。 強い鬼同志が結ばれれば強い鬼の子が生まれるのですから、千鶴ちゃんを狙ってるのです」
みんなは成る程と言う顔をしていたが土方さんは反抗の顔と口を言う
土方「俺たちじゃ守れねぇって言いてぇのか?」
土方さんをからかうように沖田さんが口を挟む
沖田「こっちには鬼副長がついていますからねぇ」
お千ちゃんは更に言う
千姫「簡単じゃないことぐらい分かってるでしょう? それに風間だけじゃないです千鶴ちゃんに興味を持ってるのは、不知火匡です風間と同じ目的とはわかりませんが危険です」
原田さんが驚いた顔をして言った
原田「不知火ってあいつか俺の槍を除けた奴かぁ全く千鶴は変な奴に興味持たれるもんだなぁ」