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君の声で

第14章 変化した環境








「んははは、佳奈ちゃんおもしろいー!
 初めて会った気がしないんだけど!」

「佳奈も!相葉君好き!」

「ほんと~?俺も佳奈ちゃん好き!」



いつの間にか意気投合する2人がフワフワ笑い合う。



「なんだこの幼稚園児達」

「うるさいのが2人いると
 逆に助かるんだね、初めて知った」



2人のやり取りに呆れる松本さんと二宮さん、そんなことを言いながらも楽しそうに口元は緩んでいる。



「あ、でも相葉君ごめん。
 佳奈結婚相手いるから」

「えー、あっさりしてるー」

「相葉ちゃんすぐ振られるもんね」

「こらっ!うるさいよ、リーダー!」

「え、俺聞いてない!
 佳奈ちゃん結婚すんの?」

「うん、来月!」

「相手、三井君だよ」



と私が伝えると、え?と深刻そうな顔をして



「驚きじゃない?
 まさか2人がくっつくとはね」



笑いながらそう言って、喜んでくれる彼の顔を想像したのに



「……、」



私の顔をじっと見つめて眉を寄せる彼。



「…しょ、うくん…?」



切なそうな顔に驚いて、動けなかった。



「どうしたの、翔様
 おめでとう言ってくんないの?」



佳奈の言葉に翔くんは「あ、ごめんごめん」と思い出したように笑った。

さっきの彼はなんだったんだろう。



「そっか、そうだよな、
 もう俺らもそんな歳だもんな
 …佳奈ちゃん、おめでとう」



彼に続いて、二宮さん、大野さん、相葉さん、松本さんも初めて会った佳奈に、口を揃えておめでとうと言って。






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