第14章 変化した環境
部屋の中には、入ってきた私たちを見る4人の男性。
「えっと、主人公名前ちゃんと佳奈ちゃん」
彼の紹介に続けて、
「主人公名前です初めまして…、」
と言葉を挟んだ。
「…やっぱり…、本物、だ」
物怖じしない佳奈が凄く静かで。
目の前には彼のお友達というか嵐のメンバー、つまり芸能人。
皆さんのことは知っているが、勿論お会いしたのは初めてで独特のオーラに圧倒される。
「え、俺らわかんの?」
相葉さんは本物も瞳の奥がキラキラしていて驚いた。
その言葉に松本さんがぬかりなく補足を入れる。
「翔君の友達だからでしょ」
松本さんの隣に座る二宮さんが小さく笑って
「へえ、可愛い」
と突然現れた一般人にも優しくて。
「……あ!」
リーダーの大野さんが、何かを思い出したように声を上げる。
「何です大野さん、惚れました?」
その反応に二宮さんがすかさず茶化した。
「違うわい!
翔君、主人公名前ちゃんって
あの主人公名前ちゃんでしょ?」