第7章 意識

2人からの視線を一気に浴びて、豆鉄砲を食らうハトの気分。



「………」

「………」

「…ああ、なんだ、私のことねって、
　え!?はい!?なんですって!?」



私の頭はハテナマークでは収まらず、ビックリマークが浮かんでる、はず。



「お、ないすノリツッコミ」



い、いやいやいやいや 三井君、そうじゃなくって!



「え?違うの?」



あまりにも自信満々の顔で問いかけられ、急に自分の中が不安になる。



「え?そ、そうな、の?」



何それ!と笑った佳奈が



「この子わかってないみたい」



と三井君に話を振った。



「でしょうね、」

「な、何。2人して」



いや、と何かを含むような視線を残す三井君。



「俺達はてっきり2人はそういう関係かと」

「か、関係?なんか怪しいな三井君」

「まあ、佳奈思い込み激しいから、
　勘違いってこともあるかもだけど、 　
　翔様を見る主人公名前の顔が
　他の人にする顔と明らかに違った」

「…か、お?」



指摘されたそれを確認するかのように、すかさず両手で頬を押さえる。



「てか今更?ずっと一緒なんでしょ?
　ちっさい頃に1回でも
　好きだって思ったことないの?」

「す、き…、」



その質問に、眉を寄せた。