第6章 庶民的
「え?意外?なんか今の発言
いくつかツッコミたいとこあるね」
「え?佳奈なんか変なこと言った?」
頭にはてなマークをいっぱい浮かべた佳奈に、真面目な顔をした翔くん。
「まずね、翔様ってダサくない?」
その言葉に心外!とでも言うような顔をした佳奈が勢いよく食らいつく。
「ひどくない?!ダサくないし!
そんなこと言う翔様がダサい!」
佳奈は憧れの彼に向かって、なんの躊躇もなくダサいと言った。
「お前、アイドルにダサいって言うなよ!」
「うっさいなあ慶太!
翔様、ダサいって言ってごめん!
でも呼び方は変えないよ!」
そう宣言された翔くんはアイドルスマイルで笑った。