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君の声で

第21章 大切だったのは














大学生になって、俺の知らない世界で笑う君を見た。



昔からずっと一緒で、俺にとって君は家族のような存在で隣にいるのが当たり前で。



でも知らない世界で笑う君は俺の知ってる君ではなくて。

俺以外にもそんな笑顔向けるんだって、なんだか少し寂しくなった。


俺との関係を知らない友達がよく君の話を


名前なんていうんだろう、とか
番号教えてくんねえかな、とか


とにかく近付けないように頑張る自分がいて。
でもそれは君が苦手だと思ったから。




そんな時、男が苦手な君が唯一紹介してくれたのが三井君。


君があんなにリラックスして男の人と話してる姿は初めてだった。


三井君はいいヤツで俺によく「主人公名前はいい子だよ」って君の話ばかり。


仕事が忙しくなってなかなか会えなくてロケの最中、久しぶりに見た君の姿に目を疑った。


たった何ヵ月かの間に凄く綺麗になって、でもそれは隣にいた三井君のお陰なんだなとすぐに気づいて。








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