第15章 誕生祝い to MASAKI
ーAsideー
二学期の期末試験も終わって、もうすぐ冬休みっていうある日。
「雅紀の誕生日どこ行くか決めた?」
あー、やっぱ来たか…
なんの前触れもなく飛んできたニノからの質問を受けても、驚きはなかった。
予想済みっちゃ予想済みだったから。
「えっ?雅紀誕生日なの?」
「いつ?」
驚いたのは翔くんと潤で。
「24日」
何にも悪くないはずなんだけど、なんとなく申し訳ない気持ちで答えたら
「そうなの!?」
「イブじゃん!」
2人はますます驚いたみたいだった。
「今までの流れ的に分かってたでしょ?行きたい場所考えた?」
ニノがもう決めてて当たり前って顔して答えを促してくる。
智の時みたいな可愛い誘い方じゃないけど、ニコニコしてるし。
ちゃんと祝いたいって思ってくれてるのは伝わってくるから、それは嬉しい。
ニノ→潤→智ってみんなで誕生日を祝ってきたから、たぶん俺のことも祝ってくれるんだろうな…とは思ってた。
だからまだ5人でそんな話になってはなかったけど、一応考えてはいた。
でもさ…
でも、なんだよ…
「祝ってくれるのは嬉しいんだけどさ…その、何日に?」
「24日に決まってるじゃん!冬休み入ってるから平日でもいいでしょ?」
ああ…やっぱりそうか…
ニノは当然って顔してる。
「24日はもともと休みだよ。23日の振替休日」
「あ、そうなの?」
翔くんが補足してくれるけど。
平日とか休日とか、問題はそこじゃない。