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キミのとなりで【気象系BL】

第14章 誕生祝い to SATOSHI


ーOsideー


「探す?」
「ううん」

潤の提案に、すぐに首を横に振ってしまった。

即答だったからか潤は少し驚いたように目を瞠った。


今日はみんなが俺の誕生日を祝ってくれて。

潤と2人きりで水族館を見て回る時間があって幸せだったし。

可愛いニノとずっとくっついていられたのも嬉しかった。

潤からは思いがけずプレゼントまでもらっちゃって。ダンゴムシ、絶対大切にする。宝物にする。

そんな幸せ過ぎるくらい幸せな1日だったのに。

俺は少し欲張りになっちゃったみたいだ。

今日の最後の時間はまた潤と2人で過ごしたいなって。

俺の誕生日祝いのための日なんだから、少しだけ俺もワガママ言ってもいいかなって。

そんな風に思ってしまった。


それにさ、たぶん。
たぶんだけどね。

ニノはわざとはぐれてくれたんだと思うんだ。

俺と潤を2人にしてくれたんだよ、きっと。

ニノたちがプレゼントしてくれたこの時間。

受け取らせてもらうね。
無駄にしないように頑張る。

「ニノたちとはすぐ会えると思うし…その、俺は…潤と2人でまわりたい…」

精一杯の勇気を出して。
本心を言葉にして。

袖口のそばをきゅっと掴んでみた。
さっきと同じところ。

今日2回目だけど、無意識でやったさっきより意識してる今のが何倍も恥ずかしい。

でも、さっき潤だって可愛いって言ってたよね?

この行為に萌えるみたいなこと話してたよね?

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