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キミのとなりで【気象系BL】

第13章 体育祭



「どっと疲れるわ…」
「まぁまぁ、お疲れさま」

潤がげんなりしてるのがちょっと面白くて。
笑いながらタオルとスポーツドリンクを手渡した。

「秘密ってどうせ大したことじゃないんだろ?」

なんだかんだ潤も気になってるのかな?

「ふふっ、気になる?翔くんと潤がカッコいいねって話してただけだよ」

別にこれくらいなら言っても大丈夫だろうと思って教えてあげたら

「は…?あ、ああ…そう…そっか…」

何故か潤が口ごもりながら少し頰を赤らめた。

「なに?照れてるの?」
「だって、おまっ…智がカッコいいとか言うなんて…」

口の中でモゴモゴ言う潤が珍しくて。
ちょっと可愛くて。

俺の言葉に動揺する潤をもう少し見てみたくなって。

「なんで?本当にカッコよかったよ?」

素知らぬふりしてもう一度褒めてみたら、今度は赤い顔で睨まれた。

「智…お前からかってんだろ!」

えー?なんでバレたんだ?
いや、別にからかったわけじゃないけど。

「おらっ!」
「わっ、ちょっ…ごめんって!」

怒った潤に捕まって、痛くないヘッドロックをかけられてたら

「ちょっとー、いつまでイチャイチャしてんの?ご飯食べよーよ!」

呆れ顔のニノに声を掛けられた。

「イチャイチャしてたのはお前らだろうが!」
「潤くん顔赤いよー?どうしたのー?」

ニノは潤に怒鳴られても全く気にしない。

それどころか、にやにやして完全に潤のことからかってるみたいだったけど

「カズ、どこで食べる?」
「木の下とか?日陰がいいなー♡」

なにやら大荷物を抱えた翔くんに声を掛けられると、ぱっとそっちへ行ってしまった。

「俺たちも行くか」

潤はますますげんなりしてたけど。
それぞれお弁当を持って、ニノたちの後を追った。

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