• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第12章 文化祭



「斗真、本当にありがとう!」
「今日はその笑顔のままでいろよ?」

改めて斗真にお礼を伝えたら、頭をぽんと撫でてくれた。

わざわざ念押しされなくても、顔がにやけるのはとめられないよ。

「うん♡」
「いや、語尾にハートつけんのやめて」
「は?」

ハート?何言ってんだろ?
また斗真は訳わかんないこと言う。

「翔が…いや、なんでもない。俺もう行くわ」
「うん、頑張ってね♡」

よく分かんないけど、表に出て行こうとするから笑顔で見送ったのに

「だから…」

またなんか言おうとして足を止めてしまう。

「いいから、もう行けって」

苦笑いのタッキーが背中を押して、斗真を無理やり表に追いやった。

「ほら!ニノと翔も早く準備して」

くるりと振り向くと、俺たちのことも急かす。

そうだった!
もう交代の時間は過ぎちゃってる。

急いでエプロンと三角巾を身に付けて、翔ちゃんは斗真のを借りて。

2人で手を除菌して。

「遅れてごめんね!」
「大丈夫だよ」
「お疲れー」

慌てて持ち場に行くと、みんなが笑顔で迎えてくれた。

「翔もお疲れ」
「今日も頑張ろうぜ」

翔ちゃんと斗真が交代したことは、もうみんな知ってるみたい。

みんなごく自然に受け入れてくれてる。

「俺は何したらいいの?」
「うーん…とりあえずニノの助手」
「本当?いいの?」

翔ちゃんがタッキーに確認したら、そんな返事で。

「はい、頑張って!キリキリ働けよ!」
「はーい!」

ああ、もう嬉しすぎる。

一緒に裏に入れるだけでも嬉しかったのに、同じ作業が出来るなんて。

ずっと隣にいれるなんて幸せだ。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp