• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第9章 夏休み3



そんなに俺と手繋ぐの嫌なのかよって。

ニノとは腕組んだり抱きついたり平気でしてんのにって、ちょっと拗ねた気持ちにもなった。

それでも、恥ずかしがったり怒ったり静かに百面相してる智が可愛くて。

黙ってその様子を見守ってたら、諦めたんだか何だか分からないけど、あっという間にいつも通りの智に戻った。

手は繋いだままだし、嫌がられてないのはいいんだけど。

それはそれでちょっと寂しいような気分になった。

意識してんの俺だけかって。

作戦とか言って、俺本当はただ智と手を繋ぎたかっただけなのかもしれないな。



自分の心に素直になるならば。

俺は智が気になってる。

いつからだろう···

絵を描いてる姿を見てから?

自分と似ていると思ったときから?

もしかしたら、初めて見た時から?


智のこと好きなのかもしれない。

違うかもしれない。

でも例え好きなんだとしても、翔の時のように認めたくない、認められないみたいな気持ちにはならないと思う。

今も自然に自分の感情を受け入れられている。

この気持ちがこの先どうなっていくのかなんて分からないけど。

もう無理やり自分の気持ちを否定することはやめようと思う。

それがどれだけ苦しいか、俺は知っているから。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp