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キミのとなりで【気象系BL】

第8章 夏休み2


ーNsideー


「海?」
「そう。日曜日にバスケ部で遊びに行くから、一緒にどうかって誘われたの」

あれから智と潤くんは毎日のようにバスケしに行ってて、バスケ部の面々ともすっかり仲良くなったらしい。

「俺たちも?」
「一緒に行かないかって」
「なんで?」

俺と翔ちゃんは翌日借りた服を返しに行ってからは、顔を出してない。

また俺の体調が悪くなったら困るって翔ちゃんが心配するから。

心配性だなって思うけど、翔ちゃん心配させてまでバスケしたいわけじゃないし。

心配してもらえるの本当は嬉しいしね。

雅紀がバスケしてるとこも見れたし、次行くとしたら涼しくなってからだねって翔ちゃんと話してた。

「人数多い方が楽しいからじゃない?」
「ふーん」

海ねぇ···

「翔ちゃんどうする?」
「俺はどっちでもいいよ。カズは?」

俺は正直そんなに行きたいと思わない。

暑いし、海水はベタベタするし、砂つくし···しかも日曜日なんてめっちゃ混んでるんじゃないの?

でも翔ちゃんと一緒なら楽しいかな?

「俺は···どうしようかな···智は行くんでしょ?」

智は海好きだもんね。

「まだ返事してないんだ。ニノたちが行くなら行こうと思ってる」
「なんで?俺たち関係なくない?」
「ニノと一緒のが楽しいもん」

智はあっけらかんと言う。

「潤くんは?」
「俺だけ行くのおかしくない?みんなが行くなら行くつもり」

別に潤くんだけでもおかしくないと思うけど。

えー?
何か俺が決めなきゃいけない空気じゃない?

「智は行きたい?」
「うん、ニノと行きたい」

そんな可愛い笑顔で言われたら行かないって言いにくいじゃん!

いや別にね、そこまで行きたくないわけでもないけど。

何となく困ってたら翔ちゃんが笑った。

「ふふっ。カズが嫌じゃないならみんなで行こうか」
「···うん」
「みんなで行ったらきっと楽しいよ」
「うん」

そうだよね。

翔ちゃんとみんなと一緒ならどこだって楽しいはず。

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