第3章 12月10日 R18
「……もう、欲しい……です……」
「…………何が?」
クスクスと笑う田中先生は、微笑んで私を見つめたまま。
「な、何って……、ぁぁん、ん、」
ぐちゅぐちゅと音を立てているだけで
先ほどと比べて、指の力は半減している。
「市川? ほら、言え」
指ですら もうイカせないように、力を緩めた。
「……あぁ、あ、、いや、イキたい、ぁぁん……」
「言わねーなら、このまま止めるか。行きたいんだろ? バイト」
「……ぁあ……イヤ、ま…待って、せん、せい、お願い……」
腕を掴み、先生の瞳を見つめた。
お願い、欲しいって目で訴えた。
「市川、挿れて、って可愛く言ってくれよ」
田中先生は、意地悪に目で笑う。
「っ……、あ、ぁぁ……そんな、恥ずかしい、言葉……」
言えるわけがない。
私の訴えなんか聞いてない素ぶりで
緩々と指を動かす。
「せ、先生、あ、ぁぁ、ほし、い」
イキたい。無理。強く触って欲しい。
もっと大きな刺激が欲しい。
欲しい。無理。欲しい。
恥ずかしいなんて言ってられない。
わたしは声を絞りあげた。