第3章 12月10日 R18
先生は、愛理が いなくなったのを確認してから、私の腕を たやすく退かした。
それから、キスを再び始めた。
優しくて、蕩けそうな口付けで、私に愛を捧ぐような甘いキス。
そんな口付けをされてしまえば、わたしは、たちまち抵抗していた力は、消えて、溶けてゆく。
秘部を指で丁寧に撫でられ、
感じるスポットを見つけられ、
執拗にその場所ばかりを攻め込まれ
わたしは、
あっという間に絶頂を迎えて、ガクガクと身体を震わせた。
声は乱れて卑猥な喘ぎを漏らした。
田中先生の指から
与えられる刺激は、あまりに極上で、強烈で、もっと、もっと、と求めてしまう。
誰かにされる行為が、こんなにも気持ちが良いだなんて、思いも寄らない。初めてされる行為に、汗が流れて、全身で呼吸をしていた。
息は上がっている。目は潤んでいる。愛液は溢れ出る。
それでも先生は、指だけの刺激しか
わたしに与えない。
「先生……」
呼んでも、ん?と 田中先生は
とぼけて指だけを動かす。
甘く卑猥に指が動くたびに、声と愛液が滴り落ちて、イク前の感覚が再び、頭をめぐる。
「っ……、ぁあ、あん……先生、田中先生……」
たちまち目の前は、白く霞んで、脳天に火花を散らし、2回目の絶頂を迎えて、痙攣した。身体はしな垂れて、身体や腰に、力は入らない。
「……せ、んせ、い……」
あんなに最初は、焦って断っていた。
自分からこんな醜態を曝け出すなんて、思わなかった。
そして次に言う言葉も、
ここに来る前までは想像がつかなかった。