第3章 12月10日 R18
「……あれ、おかしいなぁ……少し前に田中先生が入った気がしたんだけどなーー……」
愛理の声がする。金曜日、フラれたはずなのに、めげない。ああ、バレたくない。だけど愛理には負けたくないし、渡したくない。
変な葛藤をしていた。
「市川」小さく名を呼ぶ。
耳元で息吹きを感じる。先生、今喋っちゃ、駄目なのに、何だろうと耳を傾ければ、近くに寄る。
「アイツが来てから、より溢れ出したぜ? いやいや言ってる割には 身体は素直だな」
わたしだけ届く声で、
田中先生が言った。
「ーーー!!」
堪らずに、また頬が赤く染まる。
指を2本に いつのまにか、増やそうとしていた。先生の太くて長い、人差し指と中指が、恥部の奥まで飲み込んだ。
「……んぅ……!!」
みちみちと膣肉が広がる。規則的な深い指の動きは、先生は経験豊富なのか、確実に感じる所へ導く。
「……こんなに濡れてるのに、やっぱキツいな」
嬉しげな声を上げる。
田中先生の指の腹が奥で抉った時、
つい身体が、びくっと反応していた。
「ここ? 」
「ん…………!!」
変な声が出てしまう。
ぬちゃぬちゃ、粘着な水分を含んだ音。愛理には、どうか聞こえないで、と願いながら、口を強く手で塞いだ。
愛理は言う。
「田中先生ーー?いないのーー?? 」
もう一度ドアを叩いた。
おかしいなぁ……、んじゃ出直すかな…………。
と言い離れる足音。スマホの着信に手を取り「もしもしー、あーちょっと待って、行くわ、そっち」と喋りながら離れた。