• テキストサイズ

【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第24章 〜疑わしきは、誰なりや〜



それは決して灰原だけではなく、良心的な人間ならば全員が同じぐらいに怒るだろう。今まで意地悪で言われた事など一度もないし、子供も大人も年齢なぞは一切関係なく、危険な事をすれば心配されて注意を受けてきた。別に誰かが誰かを慈しみ、大事に想う純粋な気持ちに悪感情などない。察して阻止する構えは間違いなどではない。しかし、コナンは完全に隔離される対応をやはりこうも思っていた。『自分が邪魔だから除け者扱いされている』と

兎も角、コナンは忠告に対する不満を呑んで、NAME1#に相談を持ち掛ける時を伺う事にしたのだった










後日、機会が訪れたのはその週の土曜の事だった。いつも麻衣は毎週土日になると護衛を連れてポアロに顔を出す。なのでこの週末もそうだろうと思い、コナンは安室が出勤しない話を事前に耳にすると灰原と沖矢と揃ってポアロを訪れたのだ。何故この隙を突くのかと言えば、それは安室透ーーーもとい降谷零と鉢合わせた時、沖矢昴に扮する赤井秀一と間違いなく衝突するからである。彼らは互いに互いを探り合っては不穏な空気を生むので、麻衣と穏便に相談したいだけのコナンは余計な心労の種を回避したかった。加えて灰原哀も安室を酷く警戒しており、自身の正体がバレてしまうのを恐れている

故に、きちんと相談の機会を伺ってポアロに来てみれば、やはり狙った通りに麻衣が護衛を一人連れて既に来店済みだった。それも都合よく最奥のテーブル席に座ってスペースも空いており、コナン達が相談を持ちかけやすい状態で。ポアロは店員の榎本梓がシフトで入っているらしく、入店すると出迎えられて「お好きな席にどうぞ」の一言を貰うと、コナンと沖矢はすぐさま麻衣達が座る席に近づいた

すると同席しているメンバーは護衛の一人だけでなく、椅子で隠れた少年達が二人いるのをここで初めて気づくことになった。少年の一人は鼻の根元に絆創膏を貼りつけ、燃えるような赤髪のヤンチャ盛りを思わせるような子供。二人目の少年の方は、外ハネしているシルバーヘアーに翡翠色のぱっちりした目が可愛らしく、もう一人の子供よりも更に幼う思われた。二人は麻衣を挟んで両側に座っており、出入り口側の方に座って護衛の大人と向かい合って座っていた
/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp