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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第23章 〜大阪心霊現象ミステリー 結末編〜





その後、大阪府警に詳しい調査を頼った結果、三年前のとある猟奇殺人事件が発端として浮上した

現場は現在、三船夫婦か住まう家宅の裏山にある廃墟の中。被害者数は十件越えの二十人近くに及び、容疑者は既に逮捕されて刑務所で処罰を受けている。調査当時の現場はとても悲惨な状況で、血痕が当たり一面、使用した凶器にべっとり付着しており、現役刑事達が吐き戻すほど不快な光景だったという。……そんな容疑者の犯行動機は所謂、快楽殺人だったというわけだ

そして事件は三年前、唯一『見つからなかった物証』を除いて捜査本部が畳まれた。本来そのような事はあってはならないのだが、容疑者によって解体されたり、遺体の一部を組み替えられていたり、内臓内に体の一部を埋められていたりと、残虐な犯行によって損傷が激しい為か後々判明したことなのだ

……そう、この時『見つからなかった物証』というのが、正しく後に行方不明と知った被害者達の『目玉』である。警察達はすぐさま容疑者に問いただしてみるも、気味が悪いことに興奮しながら要領を得ない語りばかりを始める。犯人に答える気がない事が分かった警察達は数ヶ月現場の捜索に及んでみたが、一向に喪失してしまった被害者の一部が見つからない

そこで、追い討ちをかけるように別件の事件が次々と舞い込んできてしまい、最終的には三年間で捜索優先事案から遠ざけられてしまったのだったーーー






そうして現在、麻衣達が三船家で見つけた箱の中身は、三年前のその事件の被害者達から奪われてしまった『目玉』で。昨晩に青江と数珠丸が目撃出来た廊下を徘徊する人物が、事件の被害者リストの中にあった少女であると当人達が証言する。(尚、青江の確認に際しては数珠丸の後でビデオ通話で写真を見てもらった。)

不審な電話についても、着信時間が警察によって現場が特定されて逮捕に踏み込んだとされる時間である。他にも、三船家に捜査でやって来た警察も例に漏れず夢を見たらしく、聞き取りの結果三年前の容疑者からの犯行の話と一致したらしい。物が眼前で姿を消すさまも、勝手にそこへ現れる現象も直に見てしまったらしく、三船家の捜査を終えた警官達は『分野が違う』と匙を投げて、聴取と報告書を出した後は精神病院で無事に落ち着くまで入院状態らしい

つまるところ、三船家で起こった怪現象は三年前の事件の影響で起こっていた
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