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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第19章 〜大阪心霊現象ミステリー 初日編〜



無論、完全に納得はしておらず、反論出来ない雰囲気に悔しい思いが募る。けれど彼らは決して服部やコナンを疎んじていたり、邪魔者扱いしようとしているわけではない。寧ろ危険から遠ざけようと対応してくる為、これ以上しつこく意見すると聞き分けがない我儘だ


「えっと…結局部屋割りはどうなるんでしょう?」


戸惑いながら誰にともなく問うのは、部屋を案内を申し出てくれた三船典子である。その答えを返したのは、部下と探偵達のやりとりを静観していた麻衣だった


「私は女子部屋の方で三人で使うことに致します。部下二人は別室が必要なので用意して下さいますか?」

「あ、はい!もちろん構いまへん」


気前よく是と応えた三船典子は、青江達に「あちらの部屋でどうです?」と声をかけて最奥の部屋を指し示す。そこは麻衣達の部屋の隣であり、その向かいが探偵達の男子部屋という好条件であった。数珠丸と青江は満足げに笑って頷いた


「ええ、彼方を使わせていただきます。お気遣いありがとうございます」

「いえいえ!それじゃあ皆さん、八時くらいになったらお風呂炊けるんで入って下さいな。二人までなら一緒に入れるくらい広いんで」

「「はい」」


コナン達への部屋案内を終えて、最後に風呂の利用を勧めくれた彼女に全員が意図なく声を揃えて応える。すると目的を果たした三船典子はその後、リビングにいる夫の元へ帰って行き、麻衣達は風呂の順番を手早く決めて各部屋に解散した。その際、小五郎と服部に続いて当てられた部屋に足を踏み入れたコナンは、ふと向かいの女子部屋に入っていく蘭と和葉と麻衣の方へ振り返る。そこには先に入っていった蘭と和葉を他所に、三船典子が去った廊下の先を見据える麻衣の姿があった───







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