第2章 ヘドロ編
第1弾 全てを手に入れた女の子
人は生まれながらに平等じゃない、これが齢4歳にして皆が知る社会の現実。
「来夢はいいよなぁ、そんな強い個性があってさー、おまけに家庭環境も恵まれてる才能マン、何も苦労しなくていいよなぁ。」
「それなぁ、もはやチート系主人公。」
「漫画かよ!」
「ほんとそれ!」
グハハハ。
そう言ってクラスメイトはいつも私の席の前で群がる、何が面白いのかよくわからない冗談言ってゲラゲラ笑う。
何も知らないくせに。
「神宮妹、お前進路まだ決まってないのか?どうせ雄英ヒーロー科だろ?」
私のこと何も知らないくせに。
「やっぱり雄英だろ、いいよなぁー、苦労しなくても...」
ヒーローになる未来を約束されてるようなもんなんだから
みんな
いつもそう言って、私の席の前で群がる。
全てを手に入れた、女の子。
みんなそう私を評価する。
ほんと、私のこと何も知らないくせに。
個性を知っただけで、彼らは私を評価する。
これが今の私が生きる世界。
世界総人口の8割がなんらかの“特異体質”である現在、個性が全てを決めてしまうい変わりはてた社会になっていた。