第4章 過去
「ねぇルカ?」
私の言葉に
ん?ってすぐ見てくるルカ。
きっと私は幸せ者だ。ルカを見るだけ落ち着くしずっと傍に居たい
そう思えてしまうから。
「なんだよ紫苑」
笑いながら言うルカ。
私は何も無いよそれだけ言って立ち上がろうとした
「あ。待って」
そう言ってルカは私を引っ張った。
思わずバランスが崩れてルカを押し倒したみたいな事になってしまった。
「ごめん紫苑」
ルカがそう言って目を開ける
目が合ってしまった。
「ごめんどくね」
そう言ってルカの上から退こうとした時、ルカは私を抱き締めた。
思わず私は固まってしまう。
次にルカは私が上に居たのにくるっと回って次に私が下にいく体制になった。
すぐ真上にはルカの顔があり、その綺麗な顔に思わず恥ずかしくなってきた。
「紫苑ごめんね…」
そう言ってルカの顔が近寄ってくる。
思わず私も目を閉じた。触れる唇。
あ、私ルカとキスしてるんだ。そう思うまで時間がかかった。
「ごめん」
そう言って立ち上がろうとするルカ私はさっきされたのと逆に引っ張る。
次はルカが体制を崩して私に覆いかぶさった。
「紫苑!?」
ルカがびっくりして私を見るが私は気にせずルカにキスをした。
「バカ…」
唇を離すと真っ先に言われた。
私は無言で立ち上がってスカートを祓うと
「お互い様だよ」
そう言って笑顔で返した。
ルカも隣で立ち上がる。