第2章 再会
その話を聞くと、ウルタ皇女は顔を歪ませていた。
「大丈夫です、歴史はやり直せるのですから。」
クオードのその言葉に、ウルタ皇女に迷うものはもうなかった。
「エテーネルキューブの完成を急げ。わらわは…もう迷わん。」
そう言ってどこかへ行ってしまった。
その場にはクオードと二人きりになった。
「……せっかく会えたんだ。2人でどこかで話そうか。」
「うん、そうだね。」
そう言ったクオードは私を自分の部屋へと連れてきてしまった。
……部屋?
クオードの部屋…?
ボンッと顔が赤くなるのが分かった。
わ、私は何を考えているんだ…。
何も感じてなさそうなクオードの後ろをついていくだけだった。