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後悔の時渡り【ドラクエ10】

第2章 再会


結局、08号に情報収集しろと言われてしまい、庁内を歩き回っていた。
そこで、一通り話を聞き終えたところで、今度は「マリッチのことが気になる。」と、マリッチを探すことになる。

「ほんと…人使い荒いんだから…。」

キュルルも、リウ老師も…。

「失礼しま…。」

「か~っ!このポンコツ!」

先程の移動の際、魔物により負傷したのか、マリッチを修理しようとしていた。

だが、思い通り行かないようだ。

ウルタ皇女の様子にあとずさってしまう。
その足音が聞こえたのか、彼女はこちらを向いた。

「なんじゃ、来ておったのか。」

「ごめん、08号がマリッチ心配だったみたいでさ。」

私がそう言うと、08号が前に行き、ウルタ皇女に訴えた。

「マリッチのメンテナンスの許可を求めます。ワタシニオマカセクダサレバ…。」

「………ふっ、見くびるな。私はまだ本気を出していない。見ておれ。」

誰かにやらせるのは嫌なのだろう。
ウルタ皇女とはそういう人だ。

ガチャガチャ修理しようとしているのを眺めていると、08号は興味深げにそれを眺めていた。
マリッチの後ろのコア部分が顕になると、また首をかしげた。

「コレは……?」

「うむ。外装こそ新しいが、素体は古い。父上に使えた初期型魔神器そのものだ。」

お父さんに従えた…。
それなら結構大事なものじゃないのか…。
さっきポンコツって…。

「形見……なのね、ジャ・クバさんの。」

「ふん、形見などと…。歴史を改変すれば父上はわらわの元に帰ってくる。……はよ会いたいのう。」

時渡りの術……。
本当に成功してしまえば、いくらでも時を戻せてしまう。

……でも、エテーネ王国が蘇るのなら…。

それなら、私も協力したいと、心から願った。
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