第1章 始まり
「いったーい!」
ドサッと落ち目が覚めた。
「あれ?ここ、どこ?」
見覚えのない建物があり、キョロキョロとあたりを見回すと、誰かが近づいてきた。ゆっくりとあるき、その姿は煌びやかでまるで王子のよう。
?「おい。おまえ、誰だ」
??「そんな風に言うと怖がられるよ」
らら「私はららです。あなた方は誰ですか」
?「俺たちを知らないのか。まあいい、俺はトア・キフェルだ」
??「俺はフェン・モデア。そんなとこに座っていたらスカートが汚れるよ。つかまって」
らら「ありがとうございます」
手を掴まれた途端、フェンさんの背中から突然紫の炎が出てきた。
らら「わあっ」
フェン「これは・・・」
トア「なに!」
?「なぜフェンの魔力が増幅されたんだろう」
??「不思議ですね」
らら「えっ、魔力?というよりあなたの名前は?」
?「ごめんね、俺はリント・ベルフェ」
??「名乗るのが遅くなったね、俺はロイ・レヴィア」
らら「どうも、よろしく?」
握手の手が伸ばされたので無意識のうちに手を取ってしまう。すると彼らからも同様に背中から炎が現れた。
リント「とてもすごいね」
ロイ「ええ、全身に魔力が巡っています」
らら「あの、魔力とかって・・・もしかして皆さん魔法とか使えたりしませんよね・・・」
トア「何を言っている、使えるにきまってるだろう。それにしてもその黒い瞳、どこから来た」
らら「どこからって普通の人間の世界です!」
ロイ「普通の人間がこの世界に来ることなんてできないと思うのですが・・・」
リント「ガイ、どう思う?」
?「時空を超える魔法はアテルにしか使えない。どうやって来たかはこいつを調べればわかるだろう」
らら「調べるって・・・それよりあなたは?」
?「ガイ・モーナス」
ガイと名乗った人は私のほうに近づくといきなり顎をつかんだ。
ガイ「お前の魔力、味わう」
そういうや否や顔が近づき唇に冷たい感触が落ちてきた。