第1章 始まり
らら「んっ・・・」
フェン「ずるいなーガイだけ」
トア「目の前でするな」
ガイ「“うるさい、動くな”」
フェン「おっと、動けなくなったよ~」
トア「俺にまでかけるな」
リント「すごい、みんなかかってるよ」
ロイ「すごい魔力量ですね。みんながかかるなんて・・・」
彼らがガイに向かって抗議の声をあげていると、白いマントの人が近づいてきた。
?「そこまでですよ、モーナス君」
ガイ「・・・・わかりました、学院長」
らら「えっ、ここ・・・学院だったんですか」
学院には見えない洋風の建物。そして煌びやかで派手な服を着ている王子みたいな人。
学院には見えないな・・・
らら「えっと、学院長先生私は人間界から来たんですけどここは・・・」
学院長「ええ、あなたの思っているとうり、ここは異世界、魔界です。あなたの存在は魔界を揺るがすものとなるでしょう。しばらくはこの学院で生活をし、隠れていてください。ここにいる彼らは、それぞれ一国の王子です。そしてこの学園のトップのSランクです。分からない事があれば彼らに聞くといいでしょう。」
らら「え・・・私が魔界を揺るがす存在ですか」
学院長「ええ、ですのでその黒い瞳も隠さなくてはいけません。貴方にはチョーカーをつけていてもらいましょう。いつ何時何が起こるか分からないので絶対に外さないでくださいね。」
らら「はい・・・」
返事を聞き届けると学院長は首筋に手を当てた。するとじんわりと熱くなり私は気を失った。