第4章 ハニー・ナースコール③
「じゃぁ、動いてくれるかい。」
「え?」
「君が腰を振るんだよ。そうしたら、早く終わるかもしれないね。」
「こ、この体勢でですか。」
「そうだよ。途中でやめたら、夜中までここでするからね。」
「そんな…!」
「ほら。」
七七七は、仕方なく自分の腰を降り始める。手は夢野の肩に置くしかなくて、顔が近いのがなんとなく恥ずかしい。
「もっと本気で振らないと、終わらないよ。」
羞恥に涙目になりながら、腰を振る七七七。しかし、動きを激しくすると否応なく発生する快感のせいで、嬌声が結んだ唇の奥からこぼれ落ちる。
(君がボーッと他のこと考えてるから、ダメなんだぞ。)
夢野は、目の前で一生懸命動く七七七の腰を撫でながら、頭の中で呟く。
(俺とのセックス中にそんなことされちゃ、淫魔の名が廃る…)
その時だった。
ガチャン!
「!?」
部屋のドアノブがガチャガチャと動く。