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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第74章 そして※




「何をされて?」

話を濁して終わらせようとしたが、問い詰めは容赦なかった。
やはりそれは、彼の職業故だろうか。

「・・・零が、私と違う人を重ねて・・・襲ってきたから」

ここまで来れば言うしか無い。
いずれ話す事なら、早い方が良い。

彼の言う、話さなければいけない話というのを聞く前に話してしまうのは痛いが、致し方ない。

「・・・違う人?」

彼のその反応を見て、昨日の事は覚えてはいないし思い出してもいないことを悟った。

完全に、バーボンとして・・・そして無意識での発言だったということも。

「だって零が・・・バーボンが、変な事言いながら・・・襲ってきたから・・・」

昨日のあの時は零では無かった。
でも、零なのは間違いが無い。

混乱するような思考の中、再度彼からどういう事かと尋ねられて。

昨日起きたことの一部始終を話すと、零は突然何かを思い出したように目を見開き、納得する言葉を一言漏らした。

「・・・なるほどな」

その言葉で、やはり昨日彼が思い浮かべていたのは、私では無かったのだと気付かされた。

明かしたいと思っていた真実は、想像以上のダメージを与えてきて。

「今も、その人の代わりにされているなんて、思っていないだろうな?」

低い声でそう問われると、自然と視線は彼から外された。

・・・思っている。

思いたくは無いし、考えてはいなかったが、どこかそうも感じていた。

違うと言えば嘘をつくことになる。
でも、そうだと言ってもそれはそれで問題で。

視線を外した時点で怪しいのに、そんな事を考えている内に生んだ間が、無言の肯定として彼には受け取られてしまった。

「・・・っひぁ・・・ッ!?」

突然、私の視界は天井へと向けられて。

彼に跨って座っていたはずなのに、再度その体は一瞬にしてベッドへと預けられていた。

「零・・・?」

状況が分からず戸惑いを見せると、天井と同時に視界に映った彼の表情に気付いた。



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