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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第74章 そして※




「零・・・っ、ひ・・・あぁ・・・ッ!」

奥まで指が届き、そこでグッと指を曲げられれば更に声が高くなって溢れ出てきて。

「体は痛まないか」
「だいじょ、ぶ・・・っん、ン・・・!!」

そう言ってみたものの、想像以上に体に力が入って全身に痛みが走った。
やはり自分で思っている以上に、負担は大きいようで。

快楽の度合いと共に、痛みは比例して感じられた。

「い、ぁ・・・あぁっ、ん・・・!」

久しぶり、だからだろうか。

あの落ちていきそうな快楽は、簡単に目の前まで訪れていて。

いつの間にか掴んでいたのは彼の服では無く、片手はシーツを、もう片手は彼の肩へと爪が食い込んでしまう程に強く指に力を込めていた。

「待っ・・・れい・・・っ、やああ・・・ッ!」

本当に待って欲しい訳では無い。
寧ろ、早く快楽の沼へと突き落としてほしい。

そうすれば少しは、安心できそうな気がしたから。

その思いを見抜いてか否か、彼の指の動きは止まることは無かった。

「力を抜いて、息を止めるな」

耳元でそう囁かれると彼の吐息が耳にかかり、思い出さないようにしていた昨夜の事が、突然フラッシュバックしてしまって。

どこかバーボンとしての彼に触れられているような、そんな感覚に一瞬陥った。

「・・・っ」

違う、目の前にいるのは降谷零だ。

そう言い聞かせるように何度も脳内でその言葉を繰り返し、瞼を固く閉じた。

「零・・・っ」
「・・・痛むか?」

そのまま彼の名を呼ぶと、そう問いが返ってきて。
それに対して首を振り、恐る恐る固く閉じていた瞼を開くと、彼の目を見つめて懇願した。

「キス・・・して・・・っ」

昨日の彼・・・バーボンは、何故かキスだけはしなかった。

だから、キスをしている時は降谷零だと感じられた。

・・・私だけを見ている、降谷零だと。




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