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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第74章 そして※




「・・・ひなた」

名前を呼ばれ視線を合わせると、今度は彼の方から唇を触れ合わせてきて。

舌が絡んで、互いに荒い吐息が漏れた。

「ン、ぅ・・・はっ・・・ぁ・・・っ」

彼の手が私の後頭部を支えたと感じた時、同時に押し倒されていることにも気が付いた。

・・・私がすると言ったのに、その状況は疑問符が浮かんでくるようなもので。

「零・・・?」
「・・・すまない」

余裕の無さそうな表情を浮かべながら、彼は何故か謝罪の言葉を口にした。

それに対しても、数個の疑問符を頭に浮かべては彼の目を見て小首を傾げた。

「・・・やっぱり、嫌だった?」
「そうじゃない。・・・ただ・・・」

ただ。

その先の言葉は、想像がつくようなそうでないような、正確に読み解くことは私には難し過ぎた。

「少しだけ・・・僕に任せてくれないか」

その言葉の裏には、色々な思いが隠されているようにも思えた。

単純にもどかしかったから、というのもあるだろうが・・・その先に、違うものも見え隠れしていて。

でもそれを今、明かす事はできなくて。

「・・・うん」

彼の申し出に首を小さく縦に動かすと、ゆっくり彼の手が服の裾から膨らみに向かって登ってきた。

・・・手つきは、昨夜と同じ。

そう感じた時、満たすはずが心の穴を広げている事に気付き、今だけは目の前の・・・降谷零の事だけを考えることに集中した。

「・・・んっ・・・」

服を捲り上げられ、下着のホックを外されると膨らみが晒されて。

その時に触れた彼の手にすら、声を僅かに上げて体を反応させた。

「・・・っ」

服を取り払われた時、傷だらけの私の体を見て彼が一瞬顔を歪めた瞬間を、私は見逃さなかった。

彼の事だから、きっと責任を感じているのかもしれない。

零は何も悪くないのに。

またそんな表情をさせてしまった。




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