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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第74章 そして※




「貴女もそのつもりだったのでしょう?」

・・・誰。
貴方が見ているのは誰なの。

「違・・・っ」

強く首を横に振るが、それを素直に受け入れてくれるはずなんてない。

「では、その気にさせましょうか」

そう宣言した彼は、それぞれの手で押さえていた手首をまとめて片手で壁に押さえ付け、離した手を滑らせるように服の裾から潜り込ませてきて。

・・・それは、いつもの冷たい手ではない。

彼の手には、あの時と同じように手袋がされていた。
私が彼と・・・ベルモットの目の前でバーボンと交わった時と同じように。

「零・・・っ」

頭では、目の前の彼がバーボンだということは分かっているし、理解しているつもりなのに。

零に戻って欲しいという思いからか、半分無意識でその名を呼んだ。

「・・・っ・・・」

一瞬、彼の動きが全て止まったような気がした。
その時の空気は、吸えたものじゃなくて。

「他の男の名前を呼ぶとは、良い度胸ですね」

・・・貴方のことなのに。

低い声で言われると、今度は私の体が動かなくなった。

雰囲気で、感覚で、彼が変装などではなく本物の降谷零だということは分かっている。

でもどうして、今もバーボンを演じているのか。
・・・それとも、戻れなくなっているのか。

「・・・っや、・・・ン・・・ッ」

いつの間にか動き出していた彼の手は、既に膨らみまで辿り着いていて。

下着を上にずらされ、蕾を露わにされると、手袋越しにそれを強めに摘まれた。

指先で転がされたり、指先で捏ねられたり、手袋というたった一枚の布が挟まれているだけで、いつもの感覚とは全く違う。

もどかしい。

そんな気持ちがどこか過ぎるようで。

「もう固くなっていますよ」
「ひぁ・・・!ん、や・・・ッ」

蕾を刺激されながら、再度耳を口に含まれた。

瞼は閉じているのに、目の前はチカチカするように明るくて。

彼だから受け入れるべきなのか、彼ではないから拒むべきなのか、矛盾するこの問題の答えは簡単に出せそうになかった。



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