• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第61章 悪い事※




「昴・・・さん・・・ッ!!」

もうダメだ、と。

彼の名前を呼んで訴えて。

「一度、楽になってください」

その言葉が引き金となった。

再度、彼の指が奥を突いた瞬間、呆気なくその時を迎えて。

「あっ、や・・・あぁぁぁ・・・ッ!!」

昴さんに抱きついた形のまま、久しぶりの感覚を得た。

入れないようにしていた力も、その時ばかりは抜くことなんてできなくて。

気付いた時には僅かに痛みが走っていたが、それを打ち消すほどの快楽が体を満たしていた。

「・・・やはり良いですね、快楽に溺れる貴女の表情は」

整わない呼吸と、達したばかりではっきりしない意識のせいで、彼の言葉に意見したくてもできなくて。

代わりに皮肉を込めるように、彼を抱きしめるその腕の力を少しだけ強めてみせた。

「そんなに可愛らしい事をされると、こちらも理性というものが保てなくなります」

笑みを浮かべながら話すせいで、その言葉には信憑性というものが欠けてしまっていて。

けれど、彼に余裕が無さそうだという事は何となく雰囲気で察すると共に、そこに僅かな優越感を感じた。

「・・・ん・・・ふ、ンぅ・・・っ」

何度目か分からない口付けに再び意識を向けられる。

そこに苦しさはあるものの、前のような苦しさはかなり軽減されていて。
素直にそのキスを楽しんでいるとも言えた。

最低なのは分かっている。

でも、もうどうする事もできなくて。

「・・・っん・・・」

ゆっくり腟内から抜かれた指に、ちょっとした喪失感を覚えながら息を整えた。

「・・・・・・ッ」

その最中、額に柔らかい感触を受けて。
そこに彼の唇が触れたのだと分かった時には、頬へと場所を移していた。

わざとらしいリップ音を立てながらその唇は首へ、そして包帯を巻いている肩へと順々に唇を落としていった。



/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp