• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第60章 天邪鬼※




「・・・ッ・・・!」

一瞬全身に力が入った瞬間、肩に痛みが走って。

声にならない声が喉の奥で引っ掛かったが、それよりも表情は圧倒的に状況を示していて。

「力は抜いていてくださいね」

そう言いながら再び近付いてくる顔。
その顔は耳元まで来ると、耳朶の辺りを軽く口に含まれて。

たまに漏れる吐息や、彼の舌が耳に触れる度、ゾクゾクとした感覚が背中を走り、体は勝手に捩れた。

「ほんとに・・・っ、やめ・・・ひぁ・・・!」

甘くなっている声が吐き出されるのは無意識で。

力を逃せば快楽に対して敏感になる。
けれど、力を入れれば痛みが走る。

体が貪欲に求めているのは勿論、快楽で。
でも心は、まだそれを拒絶するくらいの理性はあった。

「貴女のその顔、大変そそられますよ」

耳元にいた口は、また唇同士で触れ合って。

目を瞑ってそれに意識を持っていけば、何となく力は抜けていくようだった。

舌が絡むと時折鳴るリップ音が、どこか気持ちを不安にさせて。
きっとこれは、罪悪感。

なのに、何故私は。

彼を拒みきれないのか。

・・・もしかして、私はまた・・・。

「んう・・・ッ!」

いつの間にか下着の隙間から忍び込んでいた指が秘部へと届いていて。

キスをしていても分かる。

グチュグチュと卑猥な音を立て、彼の指にその蜜を纏わせているのが。

「んんッ、ンう・・・んッ!!」

昴さんの長く男らしい指が、ゆっくりと蜜口を貫いていく。

ゾワゾワと快楽を掻き立てられるような感覚に体を痙攣させ、無意識に彼の服をキツく握った。

力が入りそうになると、キスが深く濃厚なものになり、意識が何度もそちらへ戻される。
きっとそれは彼なりの配慮で。

ただ、そういうものが私にとっては、酷く悔しかった。

彼の手の平で踊らされているような、遊ばれているような、そんな感覚に陥るから。



/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp