• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第60章 天邪鬼※




「・・・知ってます」

彼の顔と現実から視線を背けるように顔を逸らして。

何故今、赤井さんと昴さんを重ねてしまったのだろう。

彼の仕草が、赤井さんに似ていたから?
昴さんが赤井さんなら、と思ったから?

それとも、赤井さんでなくて良かったと・・・思ったから?

「赤井秀一の方が好みでしたか?」

相変わらずデリカシーというか、配慮というものが全く無い質問。
それが彼らしさでも・・・あるのだけど。

オブラートには包まない、遠回しだけれどハッキリとした言葉は、羨ましくもあり、信頼している部分でもある。

「・・・赤井さんでも、昴さんでも嫌です」

だから私も、彼にはハッキリ言えるのかもしれない。

クスッと笑う彼にまた罪悪感が募って。
これ以上増える事ができないくらい、苦しい程にそれで満たされているのに。

「でも僕は、貴女を振り向かせる事を・・・諦めてはいませんからね」

背けていた顔を引き戻され、また唇を落とされる。

自然と苦しさからは逃れる事が出来ていることに、素直に驚いて。

・・・いや、そうじゃない。
それどころでは無い。

完全に彼のペースに飲み込まれている。
そんなことが許されるはずもないのに。

でも、抵抗する体力も気力も、全て彼に奪われてしまっていて。

確実に私の中の気持ちは掻き乱されていた。

「ん・・・ッ」

蕾を刺激していた手は器用に服を脱がせ、肌を下へ下へと這っていった。

それに体が反応を示しているのは、擽ったさのせいか、快楽のせいか。
いずれにせよ、微弱な刺激は確実なそれを手に入れるには程遠くて。

「・・・ん、・・・ぁ・・・っ」

唇が離れた瞬間、彼の指は下着の上から秘部をなぞって。

やはりもどかしい刺激だけれど、それは今までのものよりも、圧倒的に快楽というものを含んでいた。



/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp