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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第53章 初めて※




「んっ、やあ・・・ぁ・・・!」

それでも足りない快楽を求めるように、腰が勝手に疼きを見せて。

確かに快楽はそこにある。
でもそれは求めているものと少し違う。

私が欲しいのは。

「零が・・・欲しい・・・っ」

思っている事ではあるが、殆ど無意識に出た言葉。

それを吐いた瞬間、彼の動きはピタリと止まって。

「・・・あまり煽るな」

そう言って再び彼のモノで一気に満たされた。

そんなつもりは無いのに、と心の中で言い訳をして。

悲鳴にも似た喘ぎ声を上げながら、この快楽にどこか安心感を覚えた。

「い、・・・零・・・ッ!」

絞り出すような声。
それでもはっきりと彼の名前を呼んで。

「・・・・・・ッ」

喉の奥で我慢するような彼の声にならない声に、色気を感じる。

せっかくシャワーを浴びたのに。
もう一度洗い流さないといけないくらいに、お互い汗が滲んでいて。

「あっ・・・やぁ・・・っ、あぁぁ・・・!!」

彼が奥を突く度に声は勝手に溢れ、ベッドの軋む音が響いた。

何度も寸前で止められては快楽を与えられる事を繰り返したせいか、快感の沼はもう一度、想像以上に早く目の前までやってきて。

「も・・・だめ・・・っ!」

感じたことの無い快感が全身を襲う。

早く、と心も体もそれを求めている他なくて。

「名前・・・呼んで」

零に耳元で囁かれて。

「い、・・・零・・・!」

彼の要望に応えて。

「もう一度」
「零・・・ッ!」

我慢の限界はとっくに通り過ぎていて。

「・・・ひなた」

その中で彼に名前を呼ばれて。


「愛してる」


その一言だけで達してしまいそうで。

彼の言葉のその直後、腰を打ち付ける強さが増した。

彼も近いんだと悟れば、それを迎え入れることだけに集中して。

「・・・っ、ひなた・・・」
「零・・・っ!」

名前を呼び合った瞬間、それはある意味呆気なく訪れた。

「あぁぁああ・・・ッ!!」

甲高い声を部屋中に撒き散らしながら、お互い絶頂を迎えて。

この時の気持ちは・・・今後忘れることはないだろう。



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